バンビ「(そろそろ帰ろうかな......)」
???「駄目です、先生。
あの庇づたいに。隣のビルに行けます。」
???「なるほど!屋上に出られたら、もうおしまいだなぁ......」
バンビ「(ん? あの声は......)」
紺 野「......はぁ、また逃がしましたね。」
大 迫「特に琉夏は空中戦が得意だからな?」
バンビ「どうしたんですか?血相変えて......」
大 迫「こらぁ、挨拶はどうした! こんにちは!」
バンビ「あっ、こんにちは!」
紺 野「やあ、○○さん。」
バンビ「あの、琉夏くんがなにか......」
紺 野「ああ、あれはシミュレーションだよ。」
大 迫「桜井兄弟捕獲作戦だ。」
バンビ「捕獲って......」
紺 野「この辺りで騒ぎを起こすことが多いらしいんだ。
一度現場を取り押さえて厳重に注意しまいとな。」
大 迫「まぁ、あいつらばかりが悪いわけじゃないけどな。
野生児には、生きにくい世の中だ......」
紺 野「駄目ですよ、大迫先生。
商店街の方も迷惑されてるんですから、
ここはビシっと言っていただかないと。」
大 迫「先生の時代は地元の皆さんが温かく見守ってくれたんだがなぁ......」
バンビ「(先生の時代ってなんだろう......)」
紺 野「問題を起こしている以上見過ごすわけにはいきません。
僕が卒業するまでに一度は捕まえて見せます。」
大 迫「紺野......熱いぞ!
よし、今度は三次元的にシミュレーションだ!」
紺 野「はい。」
バンビ「(捕獲作戦......一体どんなシミュレーションをしてるんだろう......)」
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