バンビ「そろそろ期末試験だね。準備してる?」

不二山「準備してる、振りしてる。」

バンビ「振り?」

不二山「そう。親がうるせーから。」

バンビ「ということは、実際は......」

不二山「校内の成績悪くっても
    はば学に通ってるってだけで安心してるから問題ねーよ。」

不二山「進路の話になったらわかんねーけど。」

バンビ「(何か事情があるのかな......)」

文章標籤

篠崎りん 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()

新 名「弟が、アンタと話をさせろって うるさくてさ......」

バンビ「【わたしも話してみたい!】」

新 名「ダメ。」

バンビ「どうして?」

新 名「アイツまでライバルに加わるとかになったら目も当てらんねぇし。」

バンビ「ライバル?」

新 名「そ、ライバル。
    兄弟はね、似てるんです。いろいろと。わかるでしょ?」

バンビ「うーん......?」

新 名「ハァ。とにかくダメ。この話終了!」

 

 

文章標籤

篠崎りん 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()

バンビ「もうすぐ冬休みだね。新名くん、ご予定は?」

新 名「スノボ。ボード新調したから、滑り倒すぜ。」

バンビ「そうなんだ。新調したのはボードだけ?」

新 名「ホント言うとウェアも買い換えたいトコだけど......」

バンビ「やっぱりこだわりがあるの? デザインとか、流行とか。」

新 名「まあ、そこ言い出したら毎年換えてぇよ?
    でも、ンなこと言ってたら財布が持たねぇじゃん?」

新 名「ま、着てるオレが工夫すれば、
    それなりに見えるって話だな。節約節約。」

バンビ「(意外としっかりしてるなぁ)」

文章標籤

篠崎りん 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()

バンビ「そろそろ期末試験だね。準備してる?」

新 名「まあ、そこそこ。はば学の先生方は意地悪くねぇから
    ある意味、楽なんだよな。」

バンビ「意地が悪くない?」

新 名「うん。問題の出し方が素直ってか、傾向さえ掴めちゃえばラク。」

新 名「てか、もうそんな時期か。
    そろそろひとに見せる用ノート作んないとヤバイかも。」

バンビ「(人に見せる用ノートって......
    新名くんって、ひょっとして頭いい?)」

 

文章標籤

篠崎りん 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()

バンビ「たまちゃん。」

紺 野「わっ...... どうかした?」

バンビ「わたし、今日は帰りたくないなぁ。」

紺 野「ええっ!?」

バンビ「たまちゃんと一緒にいると
     すごく楽しいんですもん。 ね?」

紺 野「だ、駄目だよ。家族もいるんだし......」

バンビ「ふふ、いるから言ってるんですよ?」

紺 野「そうか、そうだよな!
    何を言ってるんだ僕は......」

バンビ「じゃあ、このまま紺野家の子になっちゃおっと。」

紺 野「えっ、それは駄目。僕の妹ってことだろ? それじゃ......」

バンビ「......それじゃ?」

紺 野「......とにかく駄目。そういうのは今度。」

バンビ「お兄ちゃん♡」

紺 野「..................」

紺 野「......はっ! 駄目ったら駄目!」

バンビ「ふふっ♡」

文章標籤

篠崎りん 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()

バンビ「ふふ♡」

紺 野「ん?どうかした?」

バンビ「この部屋、紺野先輩のにおいがします。」

紺 野「えっ......そ、そう?」

バンビ「はい♡」

紺 野「はは......まあ、ゆっくりしていって。 のどは渇かない?」

バンビ「ううん、大丈夫です。」

紺 野「お腹は......」

バンビ「何もいりません。紺野先輩さえいてくれたら、それで......」

紺 野「えっ......」

バンビ「..................」

紺 野「ま、まいったな......」

バンビ「紺野先輩も座ってください。さっきから立ちっぱなし。」

紺 野「なんとなく落ち着かなくてさ。
    君がいるだけで自分の部屋じゃなくなったみたいで......」

バンビ「ちゃんと紺野先輩に部屋ですよ?」

紺 野「そうか。 じゃあ、座るぞ!」

バンビ「ふふ、紺野先輩ったら♡」

文章標籤

篠崎りん 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()

バンビ「すみません、わざわざ送ってもらっちゃって......」

紺 野「うん、まぁ、僕の都合でもあるし。」

バンビ「?」

紺 野「なかなか渡すタイミングがつかめなくてさ。
    その...... これ、誕生日のプレゼント。」

バンビ「わぁ、覚えててくれたんですね!」

紺 野「もちろん。誕生日を知ったときからずっと覚えてた。」

バンビ「ふふ、変なの。」

紺 野「はは。 とりあえず、タイミングを失わずに済んでよかった。」

紺 野「誕生日おめでとう。 それじゃ。」

文章標籤

篠崎りん 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()

バンビ「紺野先輩、もうすぐ卒業しちゃうんですね。」

紺 野「あっという間だったな......」

バンビ「早かったですか?」

紺 野「振り返ってみるとね。
    君と会ってから、ますます早くなった気がする。」

バンビ「え、どうして?」

紺 野「楽しい時間が増えたからかな。
    君は僕を笑わせるのがうまいから。」

紺 野「こんな風に一緒に帰るのも、あと少しなんだな......」

バンビ「(......うう、卒業式前に泣いちゃいそう)」

文章標籤

篠崎りん 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()

紺 野「もうすぐ修学旅行だったよね?」

バンビ「はい。」

紺 野「懐かしいな。もうあれから一年経つのか......」

バンビ「紺野先輩の時はどうでした?」

紺 野「楽しかったよ。
    どこへ行くにも混んでて、予定通りに回れなかったけど。」

バンビ「修学旅行シーズンですもんね。」

紺 野「そう。問題はいろんな高校の生徒がいるってことなんだ。」

紺 野「君の学年には特に目立つのがいるからね。」

バンビ「うっ......」

紺 野「彼らに伝えておいてくれ。
    僕の目がないからってやんちゃな行いは慎むように。」

バンビ「それてなく言っておきます......」

文章標籤

篠崎りん 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()

設 楽「さっきからあの仔犬ににらまれてる......なんでだ?」

バンビ「【ラブラブ光線ですね♡】」

設 楽「ラブラブって、おまえ......
    たまにそういう突拍子もないこと言うよな。」

バンビ「あの子、こっと設楽先輩のこと好きなんですよ。」

設 楽「俺にはそんなの効かないから無駄だな。」

バンビ「ホントですか?」

設 楽「え?」

バンビ「いくぞ!ラブラブ光線!」

設 楽「............」

バンビ「......どうですか?」

設 楽「全然効かない。」

バンビ「(そうかなぁ......)」

文章標籤

篠崎りん 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()