バンビ「(そろそろ帰ろっかな。
あれ、あそこにいるのは......)」
バンビ「琥一くん!」
琥 一「○○。おう、買い物か?」
バンビ「そんなところ。 琥一くんも?」
琥 一「まあな。
ジャンク屋に、探してたバイクのパーツが入ったから、
安く譲ってもらった。」
バンビ「へぇ......どんなの?」
琥 一「オマエ、聞いてわかんのかよ?」
バンビ「わかるかもしれないよ?」
琥 一「ピストンリングとガスケットだ。」
バンビ「???」
琥 一「みろ。ボアアップ―― エンジン強くすんだよ。
トルクが足らねぇってルカが言ってたからよ。」
バンビ「ふぅん。 ねぇ、琉夏くんの運転って
やっぱり琥一くんからみても上手いの?」
琥 一「上手いなんてもんじゃねぇよ。
動体視力と反射神経が、人間離れしてんだ、アイツは。」
バンビ「そっか。自慢の弟だね?」
琥 一「べつに...... ちょっと、ビビらせてやろうと思ってよ?」
バンビ「(ふふ、琥一くん、照れてる)」